ダンサーインザダークを観た。

遺伝性の病気(失明)を持つ母親がその遺伝を受け継いだ息子に手術を受けさせようとお金を貯めるが、そのお金をめぐってある事件が起こる。

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ、ピーター・ストーメア…etc。

テーマは母親の愛と、音楽、自然のすばらしさ、生のすばらしさ、か?
ミュージカルシーンがあると聞いて心配だったけど、主人公の空想のシーンだとちゃんとわかるようになっていたから話が中断されることなく観れて、話と歌とダンス、それぞれに楽しめて良かった。
テーマに文句はない。
だけど、設定が非常に腹だたしかった。最初から主人公の硬くなさにイライライライラしっぱなし。
どうしようもない状況に追い込まれていくその閉塞感がたまらなく息苦しかった。
この調子で主人公はなにも本音を吐露することなく虚勢張ったまんま終わるのかと思ったら、最後の最後に大泣きしてくれてやっと胸のつかえが下りたって感じ。
女が一人で生きるのは難しいし、長く生きていればいろいろな経験もしているだろうから、容易に他人を信用しないと思うんだけど。特に金に関しては1番気をつける事柄じゃん?大金だし。金に困っている人間に金のこと話したら、そりゃあ、盗られるよ。ばかじゃないの?子供を持っている一人身の女はもっと用心すべきよ。その甘さにものすごくむかむかした。

ちょっと子供じみた純粋ってのがこの監督の描く女なんだよね。「奇蹟の海」でもそうだけど。
現実の世界で生きるには夢見がちなのは大変よ。
自分はそこまで信じることはできないからこの人の女性像は好きじゃないんだな〜。
ってか、純粋なままじゃ世の中生きていけんのよ。


最後のほうになって、「遺伝するとわかっててなぜ子供を産んだんだ」という問いに答えて「子供を抱いてみたかったの」って言葉。
シンプルだけど、すごく本質を突いた言葉だと思った。
自分が趨勢を握っている命がある。自分にはリスクもある。子供にもリスクを負わせる可能性がある。
それでも産みたいと思う。
母親はエゴでいいのよ。それで命がひとつ世に出ることができるならば、エゴでいいんだよ、と思った。

さて、散漫な話になっっちゃたな〜。ほんとは違うことを書きたかったような気もするけど。
この映画に関しては今後もいろいろ考えて思いついたことを書いていきたいと思う。


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